【0064】MOTHER, MをとるとOTHER, 他人です。

家族など毎日を共に過ごす、自分に近しい人ほど
その人に対しての感謝を疎かにしてしまうことがあるようです。

これは、長く付き合うことによって
「相手は自分のことを分かってくれている。承認してくれる。」
という期待を、勝手に抱いてしまうことが一因でしょうか。

この思い込みに嵌ると

例えば

 ・多少わがままを言っても許してくれる
 ・掃除や洗濯をしてくれるのは当然である
 ・食事を作ってくれるのは当然である
 ・残業して帰りが遅いことは当たり前。
   そして疲れていることを察してくれるのも当たり前である

などように

身近な人ほど、自分の近くにいることが当然で、これからもそこにいてくれる
身近な人ほど、子どもにとっての母親の様に、無償の愛を提供してくれる

という自己中心的(相手は自分のことを分かってくれている)思考が加速します。
そして、これは「バグ」以外の何物でもないということは明らかです。

バグまみれの思考に囚われないためには

「近しい人でも、たとえ家族であろうとも、相手は他人」

ということを思い返さなければなりません。

相手は他人です。
相手が自分と全く同じ考えを持つということはあり得ません。

そして言葉を通じコミュニケーションを取らなければ
自分の考えを伝えることもできません。

そして

相手の話を最後まで聞くこと。
相手を受け入れること。
自己肯定感を充足すること。

相手を全て理解したつもりになり、自分のコントロール下に置くというイメージではなく
相手のそのままを自然に受け入れること。

これらの、言われてみれば当然のこと、を一つ一つ意識して
自分自身をコントロールできるようにすることが

より良い未来への第一歩だと感じています。

社会的に意義のある大きなミッションを定め、成すことも大切ですが
すぐそばにいる大切な人を、大切にすることが先ではないでしょうか。

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今日の学び

「近しいところほど毎日の会話の一言一言に自然に意識を向け、充実した未来を切り開く力を涵養すること」

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