合気道初心者が考える、合気道をやるべき5つの理由

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先日、合気道(合氣会)の5級の審査をうけ、

無事に合格することができました。

これまで級も段位もなにもなかったのですが、5級になり合氣会の会員に。

合気道を始めたのは2014年の4月末。

週に一度と、稽古回数がただでさえ少ないのに

他の予定が入って欠席することも多かったため、

5級を取得するまでに1年以上かかっています。

非常に遅いペースですが、合気道とは10年、20年といった単位で

長く付き合っていきたいと考えています。

ちょっとした節目なので、合気道初心者として

合気道をやるべき・続けるべき理由を考えてみました。

受け身を身につけることができる

合気道の稽古は「投げられる」「倒される」ことの連続です。

その時にとるのが受け身。受け身とは、転ぶときに背中や頭を打たないよう、上手に衝撃を逃がす技のこと。

受け身がとれるかとれないかの差は

人生に大きな影響を及ぼし得ると思っています。

というのは、日常生活の中で

  • 自転車に乗っていて転んだり
  • 脚立から足を滑らせて落下したり

のように一人相撲の事故のときにも使えるから。

長期間にわたって稽古を重ねることで

転ぶときに体が勝手に受け身をとろうとするのです。

骨折級のアクシデントのときでも

受け身がとれればかすり傷で済むかもしれません。

とくに、高齢になってから足を骨折したりすれば歩けなくなって

一気に体力がなくなってしまいますからね。

私は受け身もまだまともにとれない身。精進せねば。

継続しやすい

バスケットボール、やサッカーなどの瞬発力を要する激しいスポーツは

年齢を重ねるにつれて参加することが厳しくなってきますが、合気道は年をとっても継続することができます

(もちろん、バスケ/サッカーでも年を気にさせない程優れたパフォーマンスを発揮する方もいますが)。

また、完全に主観&推測ですが、武道場にいる人たちを見ていると、

他の武道(剣道・空手・柔道など)に比べて合気道は高齢の方の割合が大きいです。

合気道は、60歳を超えてからデビューする人もいるほど、お年寄りにも優しい武道なのです。

また、すぐに辞めてしまう人が少ない(=定着率が高い)という噂も耳にしたことがあります。

これは合気道が「相手との申し合わせを重視する武道」であることが理由でしょう。

本気で技をかければあっさり関節が破壊されるため、決して無理はしません。

※同じ流派であっても道場主によって稽古の激しさは大きく変わります。

危険を感じる場合はほかの道場を見学する、などやってみてもいいかも。

同じ技でも、相手の肘を縦に倒すのか、横に倒すのか、というような関節を極める角度の違いもあります

(横に倒す方が折れやすく、危ない)。

交友の輪が広がる

若い人から70歳超えの人まで、幅広い年齢層の友人ができます。

上述した2の項目とも関連しますが

数十年単位で継続している人が多いため、普段の生活では

仲良く慣れないような目上の方とも親しくなれるんです。

職業もバラバラで、それぞれの道で経験を積まれた方がたくさんいるので

食事に行ったときなど、稽古以外の場でも沢山の刺激をもらうことができます。

人生の先達にアドバイスをもらえることは非常にありがたいことです。

他のスポーツも上手くなる

合気道の稽古を重ねると「脱力」が上手くなります。

”柔能(よ)く剛を制す”という言葉のとおり、

稽古で目指すべきは剛腕ではなく、しなやかさだからです。

何かしらの武道・スポーツを経験した人は分かると思いますが、

「脱力」は非常に難しく、どうしても力みがでてしまいます。

力を入れるよりも、力を抜く方が難しいようにさえ思います。

この力みが体の滑らかな動きを阻害して、無駄を生み

場合によっては怪我も招きます。

また、関節技を極(き)められるし、受け身のときに足首を伸ばすので、

ストレッチ効果で徐々に手首・肩・足首関節も柔らかくなっていきます。

しなやかで怪我をしにくい体が手に入り

合気道に限らずあらゆる武道・スポーツにプラスとなるでしょう。

自分自身と向き合える

最も重要だと考えているポイントです。

合気道(合氣会)では”試合”というものが存在しません。

日本武道館などで行なっているのは試合ではなく「演武」です。

試合ではないので「相手を打ち負かそう」とはせず、

いかに技の意味を理解して、美しく体をさばけるかという、いわば自分自身との戦いになります。

演武は2人(場合によっては複数人)で行うので

相手のレベルによって出来が左右される部分はもちろんありますが

「どんな相手でもきちんとさばく」

という目標に向かって突き進みます。

「相手のせいでうまくいかない・・・」なんて他責思考では向上の見込みなし。

なにごともあくまで自分の責任、自責の精神です。

心身ともに鍛えられます。

ちと脱線しますがトライアスロンのバイク(自転車)合宿で、

コーチ(元オリンピック代表選手)が

「上手く乗れないのをバイクのせいにしないこと。どんなバイクでも基本的な乗り方は変わらない。」

と言っていました。

実際に行うにはハードルが高いでしょうが、理念としては素直に共感できる言葉です。

この言葉を胸に、毎日頑張ってママチャリ漕いでます。

まとめ

合気道をやる理由を5つあげました。

5級という、スタート地点にも達していないような状況ですが、

「いま綺麗に受け身がとれた!」

「上手に相手の力を感じることができた!」

と思う瞬間がごく稀に表れて、その瞬間がめっちゃ快感なんです。

個人的に

「自分の体を思い通りに動かす」

ことと

「自分の精神を思い通りにコントロールする」

こととは等価であると考えていて、その仮説を確かめる意味でも

たんたんと探究していきますよ。

あ、6つ目の理由として「痛いのが気持ちよくなってくる(痛みに強くなる)」ってのもあげればよかった。かな。

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編集後記

合気道参段に昇段された兄弟子(合気道11年目)のお祝いパーティーへ。

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めちゃくちゃ年上だけど、どことなく少年っぽさの残る(いたずらっこ?w)

笑顔が素敵で、こんな大人になりたいなぁ、と感じました。

最近しつこいくらい書いてるけれども

合気道にしてもトライアスロンにしても、

素敵な出会いに恵まれています。

ありがたや。

一日一新

初対面の方と食事

合気道メンバでパーティールーム

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