弱みを自覚し、それを全面に押し出すベシ

弱みを自覚し、それを全面に押し出すベシ

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彼とはじめて出会ったのは、たまたま受けたセミナーだった。

 

 

麦わら帽子にポロシャツ&短パンという出で立ちの彼が

ボクと同じ長机の席に座る。「海賊王になる!」臭が鼻孔をくすぐる。

 

席につくなり麦わら帽子をぬぐと

そこには見事な坊主頭があった。

 

 

 

気合入れてスーツできていたボクは「こやつなにもの!?」とビビりまくり、

内心おだやかでないながらも、近くに座ったからってことで名刺交換をお願いする。

 

 

刹那、彼のメガネが蛍光灯の無機質な光に照らされ輝く。

 

坊主頭も同時に輝く。

 

彼は公認会計士だった。

 

 

、、、会話はとくにはずまず、二言三言かわして終わる。

自分にトーク力がなくて申し訳ない、という気持ちで胸がいっぱいだった。

 

—-

 

ときは流れて、彼がスペインで修行してきたことをボクは知る。

 

正確に言えば、彼から直接そのことを聞いたわけではない。

しかし、彼の繰り出す「フライング・バルセロナ・アタック」は

本場仕込みのものとしか思えかった。

 

 

血の滲むような修行をしてきたことがうかがえる。

 

 

「フライング・バルセロナ・アタック」が発動した瞬間については

コチラ↓に詳しい。

◯◯の掛け合わせにご用心

 

ちなみにボクとプールにいったときはその技をくらうことはなかった。

どうやらボクは必殺技を繰り出すほどでもない相手と思われていたようだ。

 

 

「なぜ俺にあの技をつかってこない!?」

 

 

あふれる悔し涙はプールに溶け、塩素と混じる。

 

ちなみに、このとき彼の髪の毛はだいぶ伸びてたから

「デフォルト坊主ってわけじゃないんだー」

と思った。

 

 

 

さらにそれから約1年後、ひょんなことから、彼とカラオケに行くことになった。

 

メンバーは自分と、屈強な漢たち3人の合わせて4人だったのだが、

文字通り、先頭に踊り出た彼のダンス力・歌唱力・モノマネクオリティに度肝を抜かれる。

 

 

SMAPの「世界に一つだけの花」をいれたと思ったら

1曲の中で、中居くん、木村くん、香取くん…

とひとりずつ微妙に歌い分けている。

 

そして絶妙に似ている。

 

 

 

「こいつ、チャラい」。

 

 

 

薄暗い部屋の中で、ボクはそう思った。

 

 

 

あらためて、はじめて会ったときを振り返ってみる。

 

 

最初は「寡黙でクールな坊主 ~麦わら帽子を添えて~」だった。

 

だのに、プールではバルログ化してクールなイメージを一掃。

弱みを全面に押しだすことでチャーミングなキャラに。

 

 

他の友人たちからの扱いをみても、チャーミングキャラは間違いないようだ。

あぶねぇ、クールっぷりに騙されるところだったぜ。

 

そして、決め手となったのが今回のカラオケ。

 

彼へのイメージは更に変化をとげ、

「チャーミング(Charming)」から「チャラい(Chara-i)」にかわる。

 

そして、

”クール→チャーミング→チャラいんぐ”

という印象の変化とともに、彼に対する好感度はなぜかUPしていることに気づいた。

 

 

これはボクにとって大きな発見である。

 

 

 

人間、自分自身を強く見せようと振る舞い、

自分の弱点を隠そうとするものだ。

 

しかし、それは誤りであり、「弱み」「チャラみ」は包み隠さず、

むしろ開示したほうが良いらしい。

 

「強く見せよう」「隠そう」「守ろう」という自己保身マインドは

相手に対するATフィールド(心の壁;エヴァンゲリオン見てね)となり、

 

「とっつきにくい人」

 

という印象をあたえる。

 

 

強めの言葉遣いをするのも自己保身マインドの現れかもしれない。

 

この点は反省するばかりで、自分がどういうヒトでありたいかを考えれば、

明確な人物像は浮かばないにしても、「とっつきにくい人」でないことは明らかだ。

 

 

合気道でも、強さを見せつけようと腕などの部分的な力で

無理やり相手を押しこめようとすると、

かえってその力が自分に振りかかり、怪我することになる。

 

 

身体の部分部分は脱力して、相手をむかえ入れるとともに

腹や背中の大きな力をつかって対応することが重要だ。

 

これは経験してみないと分からないが、上手い人に投げられると気持ち良い。

 

気持ち良いというとただの変態に聞こえてしまうが、本当に納得感がある。

 

公認会計士の彼に対しても同様のことを感じており、

脱力している(弱みも開示、強く見せようと力んでない)からこそ

こちらもリラックスして臨むことができ、

気づいたら彼の人間力、すなわち部分的ではない大きな力につつみこまれているのだ。

 

 

自分を強く見せようとクールぶったり、格好つけたりして部分的に頑張るよりも、

リラックスして自分のチャラさもさらけ出すこと。

 

そしてチャラさの裏には大きな人間力を蓄えておくこと。

腕を脱力しても体幹に力がなければ(=体幹の力を使うことができなければ)

相手を投げることが不可能なように、

チャラいだけでその裏に人間力がなかったら目も当てられない。

 

 

今一度、自分自身に「人間力」「マインドの体幹力」が備わっているのかを、

どのように備えるのかを、今一度問う必要がある。

 

 

結論は

「モテたいならギャップで落とせ」

ということだ。

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