APPLE+ 三木 健 の「りんご」から学んだこと

2015年3月5日から3月31日まで開催されている

ギンザ・グラフィック・ギャラリーの企画展

”APPLE+ 三木 健|学び方のデザイン「りんご」と日常の仕事”

に行ってきた。

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知り合いのデザイナーからこの企画の情報を教えもらったことがきっかけで銀座へ。

この企画は、ギンザ・グラフィック・ギャラリーのWEBサイト(http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/)では

3月のギンザ・グラフィック・ギャラリーの企画展は、独創的なデザイン教育で注目される、三木健の『学び方のデザイン「りんご」と日常の仕事』を展示する『APPLE+』です。「りんご」という世界中の誰もが知っている果物を通してデザインの楽しさや奥深さに気づく。この教育メソッドは、AGI(国際グラフィック連盟)の講演で世界を代表するデザイナー達に高い評価を得て、スイスのラース・ミュラー・パブリッシャーズより国際出版されました。「デザインは単に見える化することじゃない。何かが見えてくる化すること」という三木健の授業そのものをデザインする「新しい授業のカタチ」にご期待ください。

と記載されている。

その出版された教育メソッドについての本は以下のサイトから中身を見ることができる。

今まで、デザイナーの方々に対して「直感で動く人」というイメージを持っていたが、今日の企画展でそのイメージが覆された。

デザインの過程で

・物事を限りなく小さく分解したり

・形だけに着目して、次は色だけに着目して、、と段階を経て着眼点を絞ってみたり

とロジカルな手法を取り入れている部分があることを知ったからだ。

今回、印象に残ったキーワードを、一部私の解釈と織り交ぜつつまとめておきたいと思う。

分解する

「りんご」とはなんですか?と聞かれたとき、どのような答えを返すことができるだろうか。

例えば「食べると甘い、赤くて丸い果物」といったように答えると思うが、

それだけでは「りんご」を表すには不十分かもしれない。

甘くないリンゴもあるし

赤いといってもどのような色かは分からないし

丸いといっても実際にはでこぼこしていて、一つ一つ形がことなる。

そう考えると「りんご」とはなんですか?という質問がとてつもない難問になる。

そこで、それに対する答えを出すために(「りんご」を知るために)

・色

・形

・味

・重さ

・質感

といった要素で分解してゆく。りんごのエッセンスたり得るものをピックアップして、その要素ごとに深堀りする。

一時的に不要な情報をマスクする

分解することは分かった。だが一つの要素に注目するための具体的な手法はどうするのだろう。

その答えが「一時的に不要な(現在は注目したくない)情報をマスクする」ことだ。

たとえば、リンゴの「形」に着目したい場合は、単色の毛糸でリンゴをぐるぐる巻きにする。

単色の毛糸でおおわれることで、リンゴの持つ複雑な色合いは単純化され、

その形状だけに集中しやすくなる。

逆に、リンゴの「色」に着目したい場合は、皮をむいてそれを適当な大きさの正方形に細かく切り分ける。

正方形に切りそろえられた皮は「赤い四角形」となって、リンゴの形状から解放され、

その色だけに集中しやすくなる。

このように、一つのことに着目するために、あえて他の情報を平坦化させることを行う。

ラベルをつける/ラベルをはずす

リンゴの皮を 正方形に切りそろえるという話をした。

この正方形に対して「リンゴ」というラベル付けをすれば、それを見た人は正方形を「りんご」として解釈するし

「赤」というラベル付けをすれば、それを見た人は「赤色」として解釈する(りんごと言われなければそれをりんごとしてみようとしない)。

このように、言葉というラベルを張り替えることで、人の解釈に制約を課すことができる。

つまり、ラベルを与えることで、そこから想像される抽象の範囲内に思考をとどめるという効果を付与することができる。

逆に、何のラベルも与えない場合は、自由な視点でその対象を感じることとなる。

ラベルを張って考えて、考えが行き詰った時には

ラベルを外して考えて、固定観念から解放された自由な発想を行う

ということを繰り返す。

木を見て森を見ず、森を見て木を見ず

木がたくさん生えている光景を前にして

「これは森です」と言われれば、群生 全体に意識を向けるし

「これは木です」と言われれば、全体の中の一本の木に意識を向ける。

また、飛行機の上から森を見れば(俯瞰すれば)「あれは森だ」と判別できるが

一本の木を気に掛けることはできない。

逆に、森の中にいるときは目の前の「一本の木」に注目することができるが

森がどのようになっているかを想像することはできない。

ラベルと同様に、物事を見る距離感も「近くから/遠くから」と変えながら観察することが

本質をとらえる近道になるだろう。

ここまで書いた文章を読むと「だから何が言いたいの?」と感じてしまうが

上述した内容はデザインに限らずあらゆる事象に適応可能だと思える。

そういう意味で、抽象的な解釈を抽象的なまま文章として残してみた。

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編集後記

前回のトライアスロンレース以来、初めてスイム練習。

一時間弱およいでヘロヘロになってしまいました。

2週間あいて、体が動き方を忘れているようです。。

一日一新:

木村屋のパン(こしあん、さくら、チーズクリーム)

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

岡半

アップルストア銀座

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