古いノートPC(TOSHIBA dynabook)を廃棄しました。
Linuxのお勉強用に買ったのですが、動作は重いしPC自体も重いしでだんだん使わなくなったためです。
廃棄方法は、PCメーカーの回収サービスを利用したり、
Googleで「PC 回収 無料」というワードで検索したりすればいくらでも見つかるのですが
廃棄する前にハードディスクのデータの内容は確実に消去しておきたいところ。
普通にデータを削除しただけでは、「このデータは有効です」というフラグ情報が無効化されるだけで、
実際のデータはディスクのどこかに残っています。
確実にデータを消すためには、ランダムなデータをそのデータがあった領域に書き込む操作が必要です。
ハードディスクの内容をすべて削除したい場合は(OSのインストール領域を削除したい場合は)、
PCをCDやUSBなどの外部メディアから起動する必要があります。
古い建物を解体するときは、近くにプレハブなどを建ててそこを拠点にして解体作業を進めますが、
これとおんなじイメージです。解体対象の建物の中にいながら、その建物を壊すことはできません。
今回はUbuntu Linuxのインストールディスクを用いて
ディスクからOS起動→ハードディスク削除を行いました。
1)外部デバイスからOSを起動できるようBIOSの設定を変更する
PCの電源が入ると、起動するためのデータを探しに行くようなプログラムが走ります。
普通は
1.CD/DVDドライブ
2.USBメディア
3.ネットワークドライブ
4.ハードディスク
というような順番で探しに行くような設定になっています
CDに起動可能なデータがあれば、USB以降は探しに行かなくなります。
もしハードディスクの優先度を最大にしている場合は、
CDから起動できないのでCD/DVDドライブの優先度を上げましょう。
電源投入直後に「F2」キーを押せばBIOS設定画面に突入できます(PCによってBIOS設定画面への突入方法は違いますが)。
CD/DVDドライブの優先度をあげたら、「設定を保存して終了」を実行しましょう。
2.UbuntuのディスクをCDドライブに入れて、再起動
Ubuntuのインストールディスクをドライブに挿入した後、電源を入れます。
ここでは「Ubuntuを試す」を実行して、CDからOSを起動します。
3.コマンドプロンプトを立ち上げる
こんな感じの画面が出てくるので、コマンドプロンプトを立ち上げます
command と入力。
4.消去コマンド実行
「sudo shred -z -v ”消したいデバイスファイル名”」
の書式でshredコマンドを実行します。これでランダムデータを書き込んでくれます。
消したいデバイスファイル名を調べるためには
fdisk -lコマンドを実行すればよいのですが
今回はうまく動かなかったので
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Hardware/HowToKnowDeviceFileName
こちらの記事を参考にGUI(グラフィカルな操作で)調べました。
ディスクの容量によって、数時間を要する場合もあります。
コマンド終了まで待ってから、電源を落として操作完了です。