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初心者のロードバイク整備、工具は何を揃えればいいの?

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今年の個人的テーマの一つとして

「自転車を自分で整備できるようになろう」

というものがありました。

トライアスロンチームポセイ丼の主宰である元帥から

バイクを譲っていただいた(!)ことをキッカケに昨年トライアスロンデビューしたのですが、

その頃から「バイクの調整を自分でできるようになりたい」と思っていたのです。

この整備欲は高校・大学時代に原付き・バイク(SR400)に乗っていたものの

自分でいじることはなく、手放してから後悔したという思いによるもの。

(エンジン付きの乗り物を整備する勇気がなかったのですが^^;

整備に失敗すると公道での大事故につながるので。)

理系の学部に進んで今はエンジニアやっているし、メカはもともと好き。

自分で手をかければかけるほど楽しくなる理論ですね。

さて、前置き長くなりましたが、今回は自分で整備を行うにあたって

揃えた工具・消耗品などを紹介します。

メンテナンス本

一冊、メンテナンスについての本を欲しいと思い最新版 ロードバイクの修理と整備 を買いました。

この本、買っては見たものの、正直買わなくても良かったです。

バイクの各部位(B.Bとかステムとかコラムとか)の名前を覚える程度しか使えませんでした。

自分の機材にピッタリ合う内容なら良いですが、そういう本は滅多にないでしょう。

機材が違えば当然ほんの内容とやり方が変わってきます。

例えば本書ではシマノのアルテグラ Di2のコンポが紹介されているのですが、

「私のコンポは電動じゃないし…」ということで結局WEBでマニュアル探して調整しました。

シマノ製品ならだいたいPDFファイルが転がっています。

機材の型番でWEBで検索して情報を得ることができるし、

WEBで検索したほうがわかりやすい場合も多いです。

詳しい記事を書いてくださる方々に感謝m(_ _)m

あ、でもこの前読んだこの本は分かりやすくてよかったです。

私のような初心者が最初に買うならコチラの方がやさしくってオススメ。

機材に依存する部分も少ないです。

バイクスタンド

これがあるとないとではメンテナンスのやりやすさが段違いです。

ペダルをクルクル回しながらギアを変えて~、という作業ができます。

そんなに高くないし一つ持っておくと良いかと。

強度は無いので、このスタンドに立てた状態でバイクにまたがったりしないように^^;

工具セット PRO ツールボックス R20RTL0029X

工具セットです。

セットの内容は下記の通り。

人によっては

「必要な工具は品質が良い物を一つ一つ買ったほうが良い」

と言いますが、初心者はそもそも何の工具が必要なのかわかりません。

実際に整備をはじめてから

「あ、この作業にはあの工具が必要だ。

Amazonで注文して届くまで作業おあずけ!」

となるのが嫌だったので、セットで購入しました。

一通りそろっているし、実際使ってみて精度に不満もありません。

ただ、このセットに加えて、

を別途購入しました。

追加購入工具の詳細は後述しますが、

17mmのコーンレンチ(極薄のレンチ)が必要であることに後から気づいたのは痛かったです。

シマノのフロントホイールのハブ調整に17mmが必要でした。

この点、Wiggleのツールセットのほうが安いし内容が充実していて良いかもしれません。

工具の精度は不明ですが。

以下、追加購入工具について説明です。

トルクレンチ + ソケットセット

締め付けトルクを計測できるレンチです。

↓の製品は60Nmまで対応しているので、自転車なら十分です。

カーボンフレームは扱いに気をつけておかないと

ボルトを締め過ぎてフレームにダメージが及ぶ可能性があります。

ブレーキ・シフトワイヤーも力任せに締め過ぎると切れることがあります。

パーツメーカーのマニュアルに締付けトルクが規定されているので

それを参照しましょう。

Bazooka(バズーカ) ハブコーンスパナ 17mm

ハブの王受け(コーン)の調整に用いるスパナです。

2mmほどの薄さが特徴です。

フロントホイールのハブを分解&組み付けする際に17mmが必要でした。

購入したツールセットには16mmまでしか入っていなかったので17mmを追加購入。

リアホイールは16mmでOKだったのに、なぜフロントとリアで違うのでしょうか。。。

セットで安いのもあります。

金属ヤスリ( SUN UP ダイヤモンドヤスリ 3本組 チタンコーティング 140mm

ブレーキワイヤーもしくはシフトワイヤーを交換するときに使います。

ワイヤーはアウターワイヤー(アウターケーシング、アウターケーブルとも呼ぶ)

とインナーワイヤー(インナーケーブルとも)に分かれているのですが、

金属ヤスリの出番はアウターをカットした後。

ワイヤーカッターで切った後、断面をヤスリで滑らかにします。

断面をなめらかにすると、ブレーキ・シフトワイヤーがスムーズに動きます。

チェーンフッカー

文字通り、チェーンを引っ掛ける道具。

これはあれば便利程度。なくても全く問題なしです。

チェーン交換で新しいチェーンの長さを決めるときに重宝します。

↑こんな感じで使ってます。硬い針金があれば同等のものを自作できるレベルの品ですね。

■ブレーキパッドチューナー(JAG WIRE(ジャグワイヤー) ブレーキパッドチューナー WST029

ブレーキシューの位置調整で使います。

これもあれば便利程度。なかったら手でやるだけなので問題なしです。

不器用だとか、自分で適切な位置に設定する自信がない場合は使ってみましょう。

プラスチックの板なのに、高い。。

ステンレストレイ&茶こし

100均で買えます。トレイは2,3枚あると便利。

ネジやワッシャー、ベアリングなどを無くさないように、

はずしたら必ずトレイに入れておきましょう。

また、茶こしはボールベアリングを洗うときに便利です。

※上の画像ではワコーズのチェーンクリーナーで洗浄していますが、

速乾性のパーツクリーナーの方が良いかも。

消耗品

ここから消耗品グッズの紹介です。

Panaracer(パナレーサー) タイヤパウダー

クリンチャータイヤの交換の時にまぶしておきます。

チューブとタイヤの癒着の予防に。

グリス

SHIMANO(シマノ) DURA-ACE グリス

DURA-ACEは蛍光グリーンで粘度高めのグリス。

B.B.などに使っています。あとワイヤーなどの防水目的で使ったり。

チューブタイプは先端が細くなっているので使いやすいです。

FINISH LINE(フィニッシュライン) セラミックグリス

セラミックグリスは粘度低め。

ホイールのハブやプーリーなど、高回転の箇所に使っています。

DURAグリスだと渋い(硬すぎる)という意見がWEB上では多かったので。

ネジ止め剤 LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 222

ネジを締める際、事前にロックタイトかグリスをネジ山に塗っておきます。

ロックタイトは空気が無いと固まる性質。

少しでもネジを緩みにくくするため、特に回転するパーツのネジ止めに使っています。

それ以外はグリスを塗っています。ネジのサビや固着防止です。

ラバー砥石 ホーザン(HOZAN)

リムについたブレーキカスをとるための消しゴム的な存在です。

ブレーキの効きが悪いときに試してみてはいかがでしょう。

チェーンオイル (ワコーズ CHL チェーンルブ)

ワコーズのチェーンルブ、鉄板です。

ポイントは水置換性があること。

濡れた上から塗布しても、金属表面の水分と置き換わって皮膜を作ってくれるので

水洗いした直後でも使えます。

また、雨の日に乗った後にスプレーしておけばチェーンの錆防止になります。

ちなみにスプレー後すぐに拭き取らずに、10分~24時間放置しておくと良いようです。

ロングライドのときは長めに放置して重めの皮膜を、

ショートのときは早めに拭きとって軽めの皮膜を、という感じ。

チェーンクリーナー ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー

ワコーズのチェーンクリーナーは速乾性ではないので、

シュシュ~っとスプレーしてブラシでゆっくりゴシゴシできます。

ビニールテープ

バーテープを止めたり、サドルを外すときのポジションマーキングとして使っています。

あとはフロントボトルの蓋の穴を塞いだり(穴を塞いでおかないと段差とかで中身がバシャバシャフレームにかかっちゃう)。

いろいろ使えて便利な一品ですね。

近所の店で買っても良いのですが、Amazonが便利でついついポチってしまいます。

まとめ

揃えた工具の紹介でした。

この情報が、これから整備をはじめようという初心者の方のお役に立てれば幸いです。

変に安すぎるものを買うよりは、それなりのものを買って長く使うほうがよいかと。

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編集後記

バラモンキング前の最後のプール練。

軽く流すだけのつもりが1.5kmくらい泳いでしまいました。

先日の良い感覚の泳ぎが再現できたので、ついつい。

本番でもこの泳ぎができるよう頑張ります。

一日一新

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