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「正しく負ける」方法を考えておこう

勝つ方法はみんな勝手に考えるけど、

負ける方法、負けるお作法についても一度考えてみるといいよ、という話。

負けている自覚がないのに実は負けていた、ということもないように。

サイコロゲームをしてみよう

とつぜんですが下記条件でゲームを行ったら、結果はどうなるでしょう。

サイコロに仕掛けがあるなど、特別なことは考えずに単純に確率で考えてください。

奇数の目が出る確率は50%、偶数の目が出る確率も50%です。

直感で考えてみてほしいのですが、

答えは

「軍資金は約1300円になっている(8700円の損失)」

です。

20%増える確率が50%、20%減る確率も50%だから、

何回サイコロを振っても10000円から変わらないような気がしませんでしたか。

しかし、実際計算してみると上記条件では着実に軍資金は目減りしていきます

(100回、勝ち負けを交互に繰り返したケースを下の図に示します)。

このような「勝率も増減分も等しいから±0だと思っていたら、実際は大負けしていた」という状態、

つまり「負けているつもりはないけど、実際は負けていた」という状態は避けたいところ。

直感・感情は有効に使用すべきですが、それによって事実を曲解する可能性があることを忘れてはなりません。

ちなみに勝率が50%の場合であれば、

「勝てば25%増、負ければ20%減」

の条件でやっと10000円となり±0円です。

最初に大負けしてはならない

前述したゲームで資産を増やす条件としては

・勝率を上げる

・買った時の増加割合を増やす

・負けた時の減少割合を減らす

などが考えられます。

あとは最初に大負けしないというのも重要なポイントでしょう。

10000円から初めてプラス100%の利益がでれば軍資金は20000円になりますが、

最初に大負けして軍資金が半減し5000円になってしまったら、

そこからプラス100%の利益が出ても軍資金は10000円です。

5000円から20000円にしようと思えば300%の利益を出さねばならず、

それには多大な労力と、大きな損失リスクと戦うことになるでしょう。

100戦100勝を狙わない

感覚的に、

100戦100勝を狙おうとすると、どこかで無理をしなければならないように思います。

全勝できたとしても

という状況になるやもしれません。

100戦あれば70勝30敗を目標にする方が現実的で、継続可能です。

そして、ゲームに取り組むにあたり決まったルールを設け、そのルールを貫徹すること。

30敗が「正しく負けた(=自分で決めたルールを破っていない)」

ものでなければなりません。

ルールに従い、

勝たねばならないときは確実に勝ち、

負けるべき時には正しく負ける(致命傷は負わない!)。

新入社員に捧げる本

ここまでお金を例にして話をしてきましたが、

上記の法則は金銭面以外でも成立するように思います。

今回言いたかったのはココ。

スポーツもしかり、業務もしかり。

無理に100勝を狙ったり、締切直前だけ戦闘力をUPさせる人は、

普段から勝率6割の人には長期的には敵いません。

新入社員にもいろいろなキャラクターがいるのですが、

入社直後に負のイメージを残してマイナススタートとなると

そこから挽回するのは、0スタートの人の数倍努力が必要です。

最初に大負けすることなく、正しく勝ち、正しく負け、

長期的には6割くらいの勝率で巡航できることを目指しましょう。

大きな勝負を行うところは、可能な限りエッジが効いた(勝つ条件が整った、勝つ確率が高い)ところです。

こういった概念を理解するために、うらおもて人生録、おすすめです。

ルールを定め、正しく勝ち、正しく負けること。

こうしたルールが「自分の軸」となり、八方美人となる、下手に迎合する、ということもなくなるでしょう。

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編集後記

マラソンのレース中にも似たようなことを考えていて

ランの時には「歩かない」「エイドやストレッチでも一分以上は止まらない」というルールを意識しています。

スピードがのらず、早歩きと変わらない速度だとしても、走っていればそれは「正しく負けている」状態です。

レース全体を100として、30%くらいはそういう時間帯があるもんだと見込んでいます。

バラモンキングでは「歩かない」を「歩かない(上り坂は除く)」に勝手に改版しましたが;;

一日一新